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特集の御紹介

江戸時代半ばより始まった日本の箪笥づくり。商人をはじめとする町人文化が花ひらき、木材の供給量が増え、製材技術も進歩した時期に、和箪笥の製造が開始される。さらに江戸時代は海運業が著しく発達し、北前船などの船頭たちは、大きな富を得て、専用の豪華な船箪笥を特注するようになる。今回の特集では、和箪笥誕生の歴史から、階段箪笥など多種多様な種類、船箪笥の歴史と産地、仙台や庄内・米沢、新潟、松本など各地の産地別特徴などを紹介。

江戸時代にはまた商業の発達などにより、重厚な和錠と鍵の製造も始まり、各地に普及した。中でも四国の阿波(徳島)と土佐(高知)や、安芸(広島)、因幡(鳥取)は和錠の四大産地として知られる。今回は、収集歴40年、点数千点を超える山岸賢司氏(群馬県在住)のコレクションの中から、優れたカラクリを誇る阿波錠や、十二支をかたどった形象錠、華やかに装飾した蔵戸の錠前などを紹介する。

高崎市在住の染色家・山崎青樹氏のインタビュー記事。現在84歳の山崎氏は、単一植物による世界初の緑染めの発見や高松塚古墳の壁画に描かれた「女人群像」の衣裳を復元するなど、染色界に偉大な足跡を残している。その業績と作品を紹介。

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